紅茶と相性抜群、タルトポワール。洋梨のタルトです。
タルト、と聞いて食べたいなと思うのはなんのタルトでしょうか。
「タルト」と一口に言うけれどタルト型に敷き込んだパータ(生地)自体に種類がたくさんある、と言う事を知っていらっしゃる方は多くはないかもしれません。
タルトの皮って甘かったり甘くなかったりしていませんか?
おおざっぱに言えば甘いクッキーの生地、塩味のパイ、その中間のフォンセ、タート、そして折パイ、等が代表例です。
それにクレームや様々なフルーツ、ナッツ、チョコレートやチーズ等を組み合わせ、かなり広い世界が展開できます。
先日ピエールエルメのキャラメルタルトのレシピの訳をもらったので試しに作って見事に失敗したのですがこれが・・・。
大半は歯が立たない程固くて捨ててしまったのです。
3日経ってお腹が空いた時に思い出し残っていた1ピースを齧ってみたところこれが、美味しくなってる!!え?なんで!?
固さも程よく、思うに上にのせたドライフルーツの適度な湿気をキャラメルが吸ってくれて固さが軽減されたみたいです。
そこまで計算したレシピか?はたまた偶然か?ピエール、どっち?
そういうことを言うと「失敗する事ってあるんですか」と言われますがあるに決まってるじゃないですか。失敗しないで出来あがったものの方が少ない。
これはクレームのアーモンドにヘーゼルナッツをプラスして持っていたナッツをすべてミックスして乗せて焼きました。こうすると途端にお供は紅茶よりも珈琲になります。いろんなナッツの歯ごたえと香ばしさが賑やかです。
そしてこちらは先日ノルブリンカのソーイングカフェに作った小豆のクランブルタルト。
クランブルは上に乗せたそぼろのようなもの。適度に湿気を吸ってくれてざくざくの食感も楽しめます。小豆はうす甘く少し塩味をきつめにきかせてあっさり煮て味にめりはりをつけます。
こういうアレンジはやっていて楽しいです。
普段は割と正統派のフランス菓子を作る事が多いので非日常なお菓子を考えて作るのは秘かな楽しみ、といったところでしょうか。
私がそんな風に1階でタルトを研究し、息抜きに2階に上がって来たら私のベッドで猫達がみんな寝ていました。
耳が反っくり返ったコンキリエがなんともいえない表情だったのでパチり。
コンちゃんはなんというかサビシげな顔立ちで人間でもいますよね、こういう幸薄そうな人。
どうもそういう顔立ちなのでしょうがやる気も覇気も感じられない猫です。
キャトルの尻尾が目の前でぱたぱたしていてもぼ〜っとあらぬ一点を見ています。
でもだからと言って可愛くない訳ではなく変わってるは変わっているのですがコンちゃんはオリジナリティーに溢れた非常に個性的な猫で愛すべき存在なのです。
キャトル君はシャッターの音で起きだして隣室のご飯部屋(通称)に行き缶の上に飛び乗って「ゴハンください、ボクもう3日ももらってません」と訴えます。←30分前にあげたでしょ。
こちらはやる気満々、愛らしさを武器に生き残っただけのことはある覇気のある猫です。
乗っているのがご飯缶。あのーそれじゃ開けられないですがキャトル先生。
今日はタルトの話を詳しくしようかと書き始めたのですが結局3番目と4番目のバカ息子の話になっていまいました。
お後がよろしいようで。