今月のお菓子教室のメニューは2種類。こちらはいちじくのタルト。
いちじくのタルトのパータはパータ・ア・フォンセ。
甘くない塩味きつめのほろほろとした生地とジューシーないちじくがとても良く合います。
べたつかない生地なので今月でタルト型、そしてタルトリングのフォンザージュ(敷き込み)の仕方をマスターしてください。
タルトリングはプロ風の仕上がりで直火の当たった生地が美味しい。
タルト型はフリルが華やかに仕上がります。
研究科は丸ごとパイ。ドイツ菓子の「寝間着を着た林檎」の応用です。
コンポートにしたいちじくを丸ごとパイ包みにした豪華な一品です。
やり方を覚えたら林檎や洋梨でも作れます。
ここでちょっと予習復習。
寝間着が脱げてしまいがちなので卵黄で止めると良いです。
こんな感じで内側にも塗って絞って行きます。
ひだは本体に添わせてとじ目をしっかり指で押さえます。
上の葉っぱは飾りとともに裸防止にもなっていますのでパイの絞り口を有効的に押さえる向きに乗せて下さい。
はい。寝間着をしっかりと着たいちじくの丸ごとパイです。
味わいは意外とあっさり、和菓子のようなパイ菓子です。
先日までの暑さが急に収まり、秋らしくなってこんなお菓子が美味しく感じられるようになりました。
今月末のMarchéのメニューを考えていたら先日急に「パリに行って来たから」と素晴らしいお土産を持って来て下さった方が。
私が知っている中では最高に美味な手作りバター、パリのマリアンヌ・カンタンのバターです。
あぁ。嬉しいなあ。これを使って何を作ろう。
やっぱり最高なのはクレープかな。トーストにたっぷり乗せるのも素敵だし、迷うなあ。
Eさん。最高のお土産をありがとう。この美味しさを皆で分け合えるのが本当に嬉しいです。
・・・と、言う訳で今月30日のMarchéには数量限定になってしまいますがこのバターを美味しく食べられるメニューが登場する予定になりました。東京でこのバターを味わえる機会は滅多にないと思います。
どうぞフランスの本当に美味しいバターを味わいにいらしてください。
あー。お菓子のおいしい季節がようやくやって来ました。
私にとってこれからはとても忙しく、そして幸せなシーズンです。