「ありがとう」のお菓子
お菓子教室の生徒さんSさんがこの春で定年退職をされました。
その後輩に当たるEさん達お菓子好きな有志の皆さんでお祝いのお菓子を贈りたい、というご依頼を頂きました。
本型のケーキをご希望だったのですがシュガー細工のケーキは「わあっ!」というサプライズ感+インパクトは最高なのですが結構大きくなってしまうので食べてくれるご家族が少ない方にはおすすめは出来ない。
Sさんの好きな絵本を貸して頂いたので本型の箱を作ってそれをケースに中に本に出てくるりんごやひな菊等をモチーフにして、という感じはいかがでしょう?と提案しました。
食べ終わって後箱は長く使えるし、お菓子もSさんが好きな焼き菓子をいっぱい詰めたらどうだろう?ということで決定。
写真では分かり難いのですがかなり大きな箱です。
表紙は絵本そのまま。加賀屋が丈夫に作ってくれましたからきっと長く保つ筈。
ひな菊やりんごは絵本を参考に写実的に作りました。
「あなたがあなたであること」というのは絵本の中のとても大切な言葉だったので1頁そのものをクッキーにしました。
重いお菓子の箱を嬉しそうに持って帰ってくれたEさん。Sさんが喜んでくれたら良いなと思っていたところ、次の日のマルシェに当のSさんが「ほんとうに嬉しかった」と言いに来て下さったのです。
Eさん、皆さん、Sさんとても喜んでくれていましたよ。
そして実はそのSさんから職場の皆さんへのお菓子もご依頼を頂いていました。
こちらは白木の箱にきっちり日保ちのする焼き菓子を詰めてメッセージは「ありがとうございます」。
退職されると言っても4月から同じ職場に通うことになるので現在進行形です。
この箱は新商品。良さそうと直感で選びましたが素敵でした。
頂いた方が負担にならないサイズで軽くて可愛い。
食べ終わったあとはお花見弁当箱に活躍しそうです。
くろねこシールをお願いします、というご依頼だったのでヨーちゃん多めです。
なんだかくろねこ率の高い職場になってしまいましたが作っていて私達も楽しかった。
ご注文を頂きありがとうございました。
お菓子にできることはいろいろありますが人を幸せにする、それが一番大事なことなのかな、と感じています。
美味しいものを食べられる幸せを、人を思う幸せを。
お菓子を通じてこれからも人と人とをつなぐ橋渡しが出来たら嬉しい。
- 2017.03.30 Thursday
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- 15:01